技術提案事例

特殊形状厚板部品のプレス加工への工法転換によるコストダウン

切削加工は、プレス加工と比較し、加工賃が高く、リードタイムも長くなってしまうため、非効率な生産となってしまいます。プレス加工への工法転換によりコストダウンが可能になります。本事例では厚板特有のワレの問題も考慮したコストダウンを実現しています。

切削加工による特殊形状部品の加工賃が高い

切削加工による特殊形状部品の加工賃が高い
本事例は、特殊形状部品のコストの課題をプレス加工への工法転換で解決した事例です。
ご依頼いただいたのは、自動車業界のお客様で、ロット数が1万個ほどの(LEVER PARKING)でした。
当社へのご依頼前は、鍛造成型+切削でLEVER PARKINGを製造されていました。
しかし、切削加工ではプレス加工よりも加工賃が高くなってしまうため、コストが高くなっておりお困りでした。
またプレス加工と比較して切削加工はリードタイムが長くなり、特に製品形状が特殊であったため、
切削加工を含めて非効率的な生産体制となってしまっていました。
製品形状が特殊なので、切削加工は特に時間がかかり、後工程の日程管理を含めて、管理の作業も大変な状態でした。
そこでコスト削減のため、池田製作所にご相談をいただきました。

ワレなどの厚板特有の問題も考慮したプレスに適した形状提案

ワレなどの厚板特有の問題も考慮したプレスに適した形状提案
当社からコストダウンのため、鍛造プレスからプレス加工への工法転換をご提案しました。
工法転換する上で、現状の形状のプレス成形での問題点の提示しました。
変更できる項目については、プレス成形のしやすい形状に変更及び幾何公差の変更を行いました。
また、本製品はt=6mmの厚板であったため、曲げによる割れ等厚板部品のトラブルになりそうな点も考慮し、
その中で過去の経験値から製品形状の提案を行いました。
プレス加工への工法転換をした結果、約1/3のコストダウンに繋がりました。
POINT
「板鍛造・プレス加工技術 .com」を運営する池田製作所では、プレス加工への工法転換を進めるにあたり、客先にプレスでできる寸法精度を提示し、相手物との関係・使用上の要求等を配慮して問題ない範囲での寸法緩和、図面をプレス図面に変更できるように、客先と相談検討いたします。そうすることで、本事例のような厚板部品や特殊形状の部品など、加工難易度の高い形状でも、プレス工法での作りやすい形状の提案を通じて、コストダウンへとつなげることができます。 鍛造、切削加工で成形をしている部品のコストダウンでお困りの方は、お気軽にご相談ください。
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