板鍛造・プレス加工技術.comが提供している板鍛造・プレス加工に関する用語について紹介しています。
オーバーベンドとは、材料を設計上の曲げ角度を超えて曲げるプレス加工技術です。この方法は、材料の元の形状に戻る性質を利用して特定の形状や機能を生み出すために行われます。適切な金型設計と加工条件の選択が重要であり、材料の特性や厚さ、曲げ角度に応じて適切なオーバーベンドの量や方法を選ぶ必要があります。
クルマの基本性能である、走る、曲がる、止まるに支障をきたす装置および火災など、重大な事故に至る装置を構成する部品を重要保安部品と呼びます。これは法令などで定められたものではなく、クルマの品質管理上で呼ばれています。保安上重要な装置には、動力伝達装置、かじ取り装置、制動装置、緩衝装置、燃料装置などがあり、これらの装置を構成する部品のすべてまたは一部が重要保安部品に該当します。例えば、クルマを止める機能をもつ制動装置では、それを構成するブレーキペダル、マスターシリンダー、パイプとホース、ホイールシリンダー、パッドとライニング、ディスクとドラムなどすべてが該当します。
成型荷重(英:Forming Load)は、プレス成型機でワークを任意の形状に変形させるために必要な負荷のことを指します。翻って、プレス成型機または金型への負荷のことも成型荷重と呼ぶことがあります。
成型荷重波形(英:Forming Load Waveform)は、プレス成型加工プロセスにおける成型荷重の変化を波形状に表した図になります。この波形監視データは、
・トライ時の成型荷重にもとづく量産設備の適切な選定
・量産時におけるプレス成型金型の二重打検知
・偏心荷重に依るパンチのカジリ
・加工中の過負荷監視
等、プレス加工においてトライ~量産まで様々な段階・目的で利用することができます。
トランスファープレスにおける「フィードバー」とは、部品や材料をプレス機械の工程間で正確に移送するための装置です。フィードバーは、部品の連続的な供給と正確な位置決めを実現する役割を果たします。
L曲げは、材料をL字型に曲げるプレス加工方法で、直角に曲がったエッジやフランジを持つ部品や構造を作るのに使われます。金型は曲げ角度や曲げ半径に合わせて設計され、材料を正確に曲げる役割を果たします。L曲げの過程では、曲げ金型によって内側と外側の曲げ半径が形成され金型の形状や加工条件は、曲げの品質と寸法精度に影響を及ぼします。量産時は、曲げ角度や曲げ半径の管理が重要であり、適切な金型保全と加工条件の選択が必要です。